【音源紹介】u t o p i a 宿 / 窓 7 7 7

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オーストラリアのvaporwaveレーベル、Sunset Gridからリリースされた窓777の5枚目となるアルバム。数多のvaporwaveレーベル同様、怒涛の勢いでリリースを続けているSunset Grid(このアルバムで127作目)だが、このアルバムはジャケットとタイトルの示す通りの、雨の日に旅先のホテルの窓から見るひっそりとした見知らぬ街の風景のような、そんな静かな時間が滔々と流れる好盤で、タグにつけられたloungewaveという言葉がアルバムの内容を良く言い表している。曲の末尾に10秒以上の無音時間が含まれている曲がいくつかあり、それが少し玉に瑕。

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【音源紹介】 Virtual Dream / Svccy

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イタリア出身のvaporwave系アーティストの7曲入りアルバム。facebookSoundcloudがともに12月19日の開設になっているので、おそらくこれが最初の音源と思われる。vaporwaveっぽいのはサンプリングの音源チョイスだけで、内容はアンビエントやチルウェイヴの方面に傾いたドリーミーな音。future funkっぽさもそこまで高くない。しかしながらそういう方面の音とも共通する陶酔感・美しさは十分に持ち合わせており、聴いていて心地よい1枚。「ↁigital Fↂrest」などクリスチャン・フェネスを彷彿とさせる瞬間もある。こちらVaporwave Nights イタリア初の蒸気イベントというグループ(?)が主催しているイタリア中部地震のチャリティーコンピにも参加している。

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【音源紹介】INITIATION PACKAGE / PEARL CITY HOTEL

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フランスのvaporwaveアーティストの新作。パーティー的と呼べばいいのか、アメリカなど本場(?)のアンビエント寄りのインドア志向のvaporwaveと違い、よりハウス寄りというか、パーティーで流れていてもおかしくない陽気なノリを感じるダンスミュージックとなっている。6など真っ当?なvaporwave曲もあるが、3は完全にダブで、全体的にアッパーな外向きのノリを感じる。それでもちゃんとvaporwaveになっているところがおもしろい。アーティストの志向というよりはフランスのお国柄なのかもしれない。
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【音源紹介】 SKY LOBBY / I am Adam, of Eternia

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I am Adam, of EterniaはUKのvaporwave/future funkアーティストで、『SKY LOBBY』はアメリカのFANTASY☆DELUXEからリリースされた3作目のアルバム。これまでの音源の中では最も長い作品となっており、”The Sky Lobby”と名付けられた高層タワーの最上階を舞台に、聴き手がそこで町の夜景を眺めながらリラックスする空間を演出する、というコンセプトアルバムとなっている。「夜」や「高層タワーの最上階」といったコンセプトに引っ張られたのか、前半は曲のトーンに似たようなものが続いてしまい、やや退屈に感じられるが、中盤から後半にかけてはその退屈さが嘘だったように素晴らしい展開が続き、耳に心地よい余韻が残る。コンセプトアルバムとして完全に成功しているとは言えないかもしれないが、十二分に聴き応えのある佳作。vaporwaveでコンセプトアルバムというのも少し珍しいように思う。

I am Adam, of Eterniaは前作も大変素晴らしい作品なので、この作品が気になった方は是非前作も聴いてみてください。
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※前作:

【音源紹介】 F5 Complete – Jim Perfect / F5 Complete

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BandcampからF5 Completeの2ndアルバム『F5 Complete – Goodnight, Birthday Girl』のリリースを通知するメールが届いたのが12日の10時23分、そして8時間50分後の19時13分、Bandcampからこのアルバムのリリースを通知するメールが届いた。前作からわずか1日にも満たないスパンでリリースされたこのアルバムはJimmyという友人に宛てて制作されており(F5 Completeは「vaporwaveっぽいアルバムを作って友達に聴かせる」がコンセプトのイリノイ州在住のvaporwaveアーティスト)、収録時間は27分とやや短めだが、数時間前に制作した前作とその4日前に制作した1stアルバムの経験でだいぶ作業をルーティン化できたのか、これまでで最も完成度の高いアルバムになっている。前作は1曲目から曲が突然終わったり、vaporwaveというには少し硬派な、アーティスティックなものを作ろうとした痕跡が見られたが、本作はバイキングで好きな料理だけをひたすら皿に盛るように、vaporwaveっぽい音の選択とその組み立てだけに全精力が注がれており、一部前作同様できた曲を自分で聴き返すことすらしていないのか、楽曲に未完成な部分が見られるものの、一切の試行錯誤を廃し、それっぽい音を作ることだけに集中したことが功を奏した、ポンコツながらも味のある魅力的な作品になっている。

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【音源紹介】 F5 Complete – Goodnight, Birthday Girl / F5 Complete

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イリノイ州の学生vaporwaveアーティストによる4日振りの新作。4日前にリリースされた1stアルバム、F5 Complete – Grant Is Uglyが気に入ったので、Facebookで本人を探し、感想と「次のアルバムが出たら絶対買うよ!」というメッセージを送ったところ、まさかの4日というスパンで新作が発表された。
前作同様曲が途中で途切れる、なんだか似た様な展開がダラダラ続く、といったスカムさは相変わらずだが、今作は前作よりも幾分アンビエント・テクノ的な色味が増し、vaporwaveというよりはより90’sのアシッド・ハウス的な空気感にも接近した作風となっている。1つ1つの音色に対するこだわりが一切感じられない、ただ適当に鳩に餌をやるように音をばらまいているだけ、といったトラックメイキングは普通のミュージシャンであればご法度であり、おそらくミュージシャン本人の感性からして許されない部分であると思われるが、F5 Completeは今作でもその作風を貫いており、そのプリミティヴな魅力は健在(というより、4日しか空いていないのでブレるはずもないのだが)。
Bandcampを見てもらえばわかる通り、F5 CompleteはThe Greatest Hitsという学生の友達グループによる内輪のお遊戯会的なバンドをその母体に持っており、F5 Completeは「vaporwaveっぽい音楽を作って特定の友達に聴かせる。」をコンセプトに始まったソロプロジェクトと見られるのだが、その素人然とした、すべてを「◯◯っぽさ」だけで作っているノリと勢いがかえってまともに音楽として作ろうとしている一派の作った音楽よりもvaporwaveとして魅力がある、という点に良さの全てがある。あくまで素人の大学生の趣味のようなプロジェクトなのでどこまで続くのか、果たしてクオリティを維持できるのか、そもそも続ける気があるとか、クオリティがあるとかいう次元で音楽を作っているのか、こんなものを完成した音楽と呼んでいいのか、疑問も危うさも聴けば聴くほどたくさん感じるが、末長く見守っていきたいと感じさせてくれるだけの愛らしさのある音楽である。たいそれた話になるが、これが誰かのために何かを作るのと、自分のためだけに何かを作ることの違いなのだと感じる。ちなみにこのアルバムはEric Marshallという人物に宛てて制作されている。

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【音源紹介】TIDES / PZA

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pizzawaveという謎のジャンルを提唱しているノースカロライナ州ファイエットヴィル出身のプロデューサーのアルバム。
pizzawaveという名前だけ聞くとキワモノ系のようだが、やっている音楽はpost-vaporwaveなどのタグがついているものの実に真っ当なアンビエント物で、予想外の音の流麗さに驚かされる。vaporwave的なイメージを根底に持ちつつも、それをよりクリーンに、Girl / Boy Song的な美意識の世界に引っ張り上げているといった印象。そういう意味では確かに音像含め90’sっぽい雰囲気が漂い、4つ打ちのビートも聴こえて来るので、ノスタルジックな手法をチョイスするセンスがvaporwave的、という意味では確かにvaporwaveの一つなのかもしれない。
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【音源紹介】 F5 Complete – Grant Is Ugly / F5 Complete (Christian Anderson in A E S T H E T I C VAPOR WAVE MODE)

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The Greatest Hits
というバンドのドラマー、Christian Andersonによるソロプロジェクト。
プロジェクト名からしてふざけているが、バンドのFacebookやSoundcloudを見る限り、Christian君含むメンバーは全員イリノイ州に住んでいる高校生(もっと若いかも)で、このバンド活動自体仲間内の遊びの1つに過ぎないようだ。Bandcampの作品ページにはこのアルバムについて”I made this in 3 hours.This album is dedicated to James Lipinski.”と書かれており、本当にその通りの作品なのだろうと思われるが、James Lipinski君以外の赤の他人が聴いてもvaporwaveとして十分鑑賞に耐えうる作品となっている。おそらく収録曲も曲順通りに作られたのだと思われ、アルバム後半になるほど飽きたのか曲名やアレンジがテキトーで雑極まりないものになっていくが(「Your Mom Has No Aesthetics」「グラントは醜いです」などは曲名からして完全に内輪ネタだし、「uragara」と「グラントは醜いです」は完全に同じ曲)、それでもそのスカムな味わいがvaporwaveというジャンルの雰囲気にマッチしていて、”そういうもの”として聴くことができる。vaporwaveは今本当にそれで商売をしようとしているミュージシャンやレーベルが無数に乱立しているが、本来はこのように誰でも簡単に作れるような、音楽にもなっていないような音楽であるところにそのプリミティブな魅力があるように思える。そういうことを思い出させてくれる好盤。
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【音源紹介】无限 Infinities / iacon

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フロリダのVaporwave/Retrowaveアーティストの15年作。
様々なミュージシャンのボーカル曲をサンプリングし、加工しまくって独特のノスタルジックな世界を作り上げており、ボーナストラックのMarilyn MansonやSimpley Redなど、ほとんどリミックスに近いと思えるような楽曲もあるが、80〜90年代のきらびやかなソウルミュージックをインターネットの海から再生産することに成功している。ラジオから延々昔の知らないけど懐かしい気持ちになる曲が流れているような、そういう場面がどこかにあったような気分にさせてくれる音楽。イルカ声のサンプリングもあり、Seapunkとの接点も感じる。単純に歌モノのポップアルバムとして聴いても素晴らしい。
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